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そもそも発熱が起きる原因は、体内に侵入した病原体の毒素が元となり、そこから身体が発熱物質を作ることにあります。それにより体温が上がり発熱の症状となります。
体温が上がると体内では白血球などの防衛機能の働きが高まり病原体を排除していきます。
つまり病原体は自らの毒素で引き起こした熱によって倒されてしまうのです。
さらに白血球の仲間にはリンパ球というものがあります。このリンパ球の働きは一度倒した病原体を記憶し、次に同じ病原体に出会った際にすぐにその病原体を排除する働きをしています。
これが一般的に言われる「免疫」というものです。
こどもが発熱した場合すぐに解熱剤を使用すれば安心というのは間違いです。
発熱は身体が本来備えている防衛本能なので、基本的に熱が出た際、解熱剤を使う必要はありません。
しかし、熱が高くてお子様が苦しそうなときや、眠れないときは、解熱剤を使って一時的に熱を下げ、つらさを和らげてあげることも良い方法です。
使用の場合は医師から処方してもらったものを、指示に従って使用して下さい。
また、大人用の解熱剤はこどもには強すぎるので、絶対に使用することは避けて下さい。
病名 | 症状 |
---|---|
風邪症候群 | せき、鼻水、のどの痛み、頭痛、腹痛など。 |
扁桃炎 (へんとうえん) |
扁桃腺が炎症を起こし高熱が出る。 のどの痛み、リンパ節のはれ。 |
インフルエンザ | 急に高熱が出る。 せき、筋肉痛、関節の痛みなど風邪よりも症状が重い。 |
急性中耳炎 | 鼻風邪に続いて起ることが多い。頻繁に耳をさわる。 耳を痛がる。耳だれが出る。 |
おたふくかぜ | 耳の下(耳下腺)がはれて痛みを伴う。難聴に注意。 |
肺炎 | 高熱が続いたり、せきがひどかったり、元気や食欲がなかったりする。 |
髄膜炎・脳炎 | 高熱、嘔吐、頭痛、けいれん。意識がもうろうとする。 |
尿路感染症 | 高熱。乳幼児では男児、年長児では女児に多い。 乳児では敗血症を来していて、髄膜炎などを起こすこともある。 |
突発性発疹 | 突然の高熱。解熱後に赤い発疹。熱性けいれんを起こしやすい。 2回かかる事もある。 |
溶連菌感染症 | 一般的に急な高熱、のどの痛み。発疹やイチゴ舌。 |
※発熱の原因の全てではありません。上記以外の原因で発熱のケースもありますので、
様子がおかしい場合には、まずは医師の診断を受けましょう。
熱が上昇している間は、いくら冷やしても熱は下がりません。熱の上がりはじめで寒がっている場合は、手足を温めてあげて下さい。手足まで温まり、汗をかき始めたら、熱が上がりきったサインですので次の処置をしてあげましょう。
37度ぐらいで、鼻水や咳が少し出ている程度。 熱が38度前後でも、いつも通り元気で、汗をかいて不快感を感じている場合はシャワーなどでかるく流してあげるのが良いでしょう。
咳や嘔吐をしている場合。熱に関係なく元気がない場合。
汗で不快感を感じていたら、身体を拭いてあげましょう。
シャワーを使用する場合はおしりや陰部を洗う程度に。
冷却シートを使用する際には窒息の恐れがありますので十分注意しましょう。
冷却シートを額に張ると、ずれて口や鼻をふさいでしまう場合があります、使用の際は必ず保護者の方がそばについて見ていてあげてください。
「 温めて汗をかかせれば熱が下がる 」というのは間違いです。
乳幼児は汗をかく機能が未熟なのであまり厚着などで温めると、熱がこもってしまい逆効果になってしまいます。
寒がっている場合でも、衣類や布団は普段と同じにしましょう。
発熱時の体は普段よりも早く水分が失われていきます。脱水症状などを起こさないように、 マメに水分補給をさせてあげることが大切です。
食事は無理には与えず、基本的に水分補給を中心に。経口補水液や幼児用のイオン飲料など、 電解質や糖分を含んだものを与えてあげましょう。
※イオン飲料は栄養を補給するものではありません。糖分の取りすぎには注意が必要です。
経口補水液は医師の指導に従って使用して下さい。