正しい知識を身につけよう
こどもの予防接種は種類が多く、わかりづらいと思われている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、こどもにとって予防接種はさまざまな感染症を予防するためにとても重要なこと。しっかりとした知識を持って予防接種を受けていただけるよう、必要な基礎知識をまとめました。
今までに受けた予防接種の記録は母子健康手帳で確認ができます。
定期接種と任意接種
予防接種には、国や自治体が「受けるように努めなければならない」とすすめる定期接種と、「接種者の希望」により受ける任意接種があります。定期接種は公費負担でお金がかかりませんが、任意接種は、自己負担金が生じます ( 費用助成あり ) 。
定期接種は受けても任意接種は受けないお子さんも多く見られます。しかし、任意接種の対象となっている病気でも重症となる疾患は多くありますので、任意接種のワクチンもぜひ接種されるようおすすめします。
副反応に注意
予防接種を受けた後、接種した所が腫れたり、痛み、じんましん、発熱等の『副反応』が 現れることがあります。きわめてまれに、ショック症状やけいれんを起こすこともあります。予防接種を行った後、30分は強い反応が出る可能性があるので、接種した施設内、又は お近くの場所に留まり、すぐ戻れるようにしましょう。また、予防接種後の激しい運動も避けましょう。お風呂に関しては、入ることは可能ですが、接種した所をこすったりしないように注意が必要です。
ワクチンの種類
生ワクチンとは生きたウイルスの毒性を弱めたもので一般に不活化ワクチンよりも免疫のつきがよく、持続期間も長くなります。 (BCG、麻疹・風疹、水痘、おたふくかぜ、ロタウィルス)
不活化ワクチンはウイルスや細菌から必要な抗原性のみを取り出したもので、 数回繰り返し接種するものが多くなっています。 (Hib、肺炎球菌、四種混合[三種・二種]、不活化ポリオ、B型肝炎、日本脳炎、インフルエンザ、子宮頸がん)
ワクチン名 | 対象者 | 助成内容 (自己負担額) |
---|---|---|
ロタウイルス ( ロタリックス ) |
生後8週~24週まで (2回接種) |
半額助成 (6,400円) |
ロタウイルス ( ロタテック ) |
生後8週~32週まで (3回接種) |
半額助成 (4,100円) |
おたふくかぜ | 1歳以上~6歳となる日の属する年度の末日まで | 半額助成 (3,000円) |
子宮頸がん (ヒトパピローマウイルス) |
中学校1年生~高校1年生の女子 | 全額助成 (無料) |
高齢者肺炎球菌 | 65歳時に1回(平成26年10月より)定期接種となります | 半額助成 (4,000円) |
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。 インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみなどをすることにより、ウイルスが空気中に広がり、それを吸い込むことによって感染します。
症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などで、のどの痛み、咳、鼻水などもみられます。普通のかぜにくらべて全身症状が強いのが特徴です。普通のかぜが流行しても死亡する人はあまり増えませんが、インフルエンザが流行すると特に65歳以上の高齢者や慢性疾患患者で死亡率がふだんより高くなるという点でも普通のかぜとは異なります。
年 齢 | 接種回数 |
---|---|
6ヶ月~13歳未満 | 2回(※) |
大人(13歳以上) | 1回 |
こじまクリニックでの料金表
予防接種のスケジュールについては下記をクリックしてください。
NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会が推奨する予防接種スケジュール